2015年7月3日金曜日

植毛について面白い実験。

おす!!

写真無いけど、面白い実験をしてみたんです。

フェイクファーというのは、ざっくりいうと
タオルとかと同類のパイル組織なんですよ。

基布は大抵がポリエステル。でパイル部分(毛のとこ)はアクリル・アクリル系にたまに
ポリエステル混紡なんですよ。

アングロサクソン系のブラウンヘアーをクセッ毛で作りたいんですけど、
ベージュ(光沢が有る為、ブロンドになる)しかなくて。

試しに合繊対応の染め液に付け込んでみたんですけど、以前工場でやった時と同じく
ガッサガサの風合いになるんです。最悪です。
海でシャンプーして砂漠で自然乾燥したような、漂流者?的な風合い。

で、その作戦はあきらめた。で考え直したんですが、

明るいベージュ系のファーを思い浮かべると、根本がブラウンがかってませんか?
それは毛の密度が高まる根本付近では色の密度も高まり茶色くなっているんです。

つまりベージュカラーの
毛束の密度を変えるとブラウンに見えるのではと考えたんです。

ちなみにブラウンのファー(これはストレートファーしかない)を植毛作業すると
けっこう黒髪っぽくなっちゃいます。これも密度が高まって黒く見えるんですね。

で実験開始。
ベージュカラーのファーに、ライトブラウンのコピックをさらっと塗った所、
毛先が軽く集合し、見事にブラウンになったんです!!

そしてコピックを重ねる事で毛束感が増し、まるで汗で濡れた様な質感になるんです。
しかも崩れない。

これは表現方法として幅が広がると思いました。

私は植毛を終えてから、コピックした方が良いなと感じましたが、

先ずはフェイクファーの生地の段階で・是非ともお試し下さい。