A-10 Thunderbolt II
現用歩兵ファンには馴染み深い攻撃機ですよね。
映画だと「ジャーヘッド」でギュイーーーーーーーーーーーーーンって低空飛行で
誤射(30mmガトリング砲掃射)するシーンが好きです。
サンダーボルト2が公式名称です。日本ではもっぱらこっちの名が通っていると思います。
アメリカではWarthog(イボイノシシ)、hog(イノシシ)という愛称があり、確かに似ていると
思います。
プラモオタクの私は航空機からプラモ入りしたので、付き合いが長く大好きな機体の一つで
もあります。
A-10A(一番生産されている型)の納品が終わったのがちょうど私が生まれたくらい。
だけど第1線で頑張っている。
本機最大の特徴はその対地攻撃専門という、エンハンスドな攻撃野郎という所に有る。
見るからに対地攻撃向きであろう視界の良さそうなコックピット配置。
エンジン配置は主翼の斜め後ろ上。主翼(頑丈)によってある程度対空火器から
エンジンを防御出来るそうだ。
また排気が尾翼の真ん中を通っており赤外線放射を抑える事が出来るらしい。
つまりIR誘導ミサイルに対して有利だという。
機体防御は念入りで、装甲板は機関砲クラスの直撃に耐えうる他、
燃料タンクや機関砲弾ドラム~フィード等、内部誘爆が起こり得る部分に対しても
対処が充分な様です。
機体の一部が破損しても基地まで帰ってこれる生存率を誇り、
防御力はこれまでの攻撃機の中でやはりエンハンスド。。
そもそも機体開発の際、二次戦ドイツ軍急降下爆撃機Ju87のエースの意見を取り入れたり、
その人の著書を開発に携わった全スタッフ必読だったらしい。
そして攻撃力。上のフォルクスワーゲン ビートルと比べても分かる通りデカいのが
GAU-8アベンジャー。
戦闘機のM61バルカンが20mm弾を使用するのに対し、GAU-8は30mmです。
このペットボトルみたいな砲弾を毎分3900発の発射速度で撃たれるとこうなる
戦車兵にはなりたくないですね。。。人にはRPGや手榴弾、上からはコレ。
M113でやるよりM60とかでやってもらうと判りやすいのに。。。。
発砲シーン。
翼下ハードポイントは11箇所。
昔、この機体専用の戦闘フライトシュミレーターゲームをやってて、
何持っていくかめっちゃ悩みました。一番好きな火器はハイドラ70ロケットポッドでした。
低翼なので爆装しやすい(持ち上げる高さが少ない)。
また、Mk82等の一般ボムは一か所のハードポイントにパイロンを付け爆装する。
レーザー誘導のJDAMやGBU等の誘導爆弾も装備しているが、
そもそも敵に向かって低高度で爆撃するスタンスの本機では誘導爆弾いらねーんじゃね?
て言われているらしい。
上の写真でもそうだが、翼下ランディングギアが半引き込み式でタイヤが見えるのは
万一の時、胴体着陸を安全に行う為らしい。二次戦の双発機でもよく有りましたね。
爆装の他には対地ミサイル類。傑作対地ミサイルの
AGM-65 マーヴェリック(映画トゥルーライズで、ハリアーが橋を壊すシーンで撃つ)
が基本らしいですね。
さて、微々たるものの対空火器も装備しています。
AIM-9サイドワインダー2発とECMを装備。自衛用ですね。
戦闘ヘリには有利(地形によっては不利)かもしれませんが、
戦闘機に狙われたら「池のアヒル」みたいに簡単に撃ち落されそうです。
私がゲーム中、Mig-29の編隊に遭遇すると、ひたすら谷に潜って超低空で逃げました。
たま~に、こんにゃろと思って機首上げAIM-9撃とうとしたら、
こちらはカメみたいに遅いのに(最大でも亜音速)向うが見えないくらい速くて、
瞬殺されましたとさ。
実際では対地攻撃時の速度は2百数十ノットらしいっす。遅い分爆撃しやすい訳。
制空権が確保出来ちゃうUSAならではの機体ですね。。
愛称がイノシシだからノーズアートも色々で、シャークマウス以外にも色々有ります。