ネタバレすると駄目なので、2つ上げるとすると、
劇中で「モササウルス」と紹介されているコレ。体はこれまでに表現されてきた
モササウルスと同様の特徴はあれど、デカすぎて・・・
餌になっているホオジロザメが3~4m前後だとすると、
サイズ的にクロノサウルス、リオプレウロドンかと思ってますが・・
海棲の肉食動物なのですが、こう見えて一応、プレシオサウルスやエラスモサウルスと同じ
首長竜の仲間です。ただし、体長については10m前後~25mで、未だ憶測の段階です。
頭が大きく、これで全長25mだったとしたら・・・凶暴で破壊力のあるマッコウクジラだ。
たちが悪いぜ。
あと一つ。
主人公を演じたクリス・プラットさん。
格好良かった。元海軍役だったけどSEALっぽい風貌で良かったよ。
これからまた大活躍してくれそうな俳優さんです。
しかし、第1作目で「夢」を叶えてくれたスピルバーグさん。一番好きなティラノサウルスを
音と映像(彼の映画はいつも改革的な映像と同じくらい音が印象的!)で描いてくれて、
心から大切な映画だったのです。が!
2作目の出来は「残念」だった。色々スタッフも変わってたけれど、ダラダラめりはりの無い
脚本と、安っぽい怪獣映画化した映像構図が
嫌でC級に成り下がってしまったと思う。辛い作品でした。
3作目はそこそこ観れた物だった。前作のギャグ風味を消し、ファーストの
描いた様な恐竜の恐怖をもう一度描こうと頑張っていた。
だが恐竜マニアとしては、特にティラノサウルス好きな私としては
この対決結果に対していささか不満がある。大分不満だ。
肉食の獣脚類最大のスピノサウルスと最強の肉食獣とされるティラノサウルスのバトルだ。
3ではスピノサウルスが主役級の恐竜であり、恐ろしさが描かれていた。
当然、激戦を制するのはスピノサウルスであった。
長年恐竜が好きな人は判ると思うけど、スピノサウルスってお魚派なんですよ。
生態系の役割位置付けとしては現在で例えると熊に近かったとされている。
これに最も近い恐竜が有名なバリオニクスである。
魚を捕るのに適した口の形。また、物体を掴む事に適した前足の指など類似点が多い。
スピノサウルスの骨格。頭骨や前足はバリオニクスとほぼ同じ形状です。
実際彼等の胃にあたる部分からは魚の骨の化石が多く発見されている。
そして彼等の祖先はシーロフィシス。
繁栄した小型の獣脚類の一つですが、目の位置やアゴの長さなど、面影はありますよね。
そう、所詮シーロフィシスの延長線上にあるスピノサウルスもバリオニクスも「華奢」なんです。
ティラノサウルスは恐竜を狩っていた。
噛み砕く為の筋肉とへし折る為の筋肉、首がごつく鼻先まで幅の広い上下のアゴ。
力を効率的に使えた筈だ!!目は真正面を向いており、立体把握能力は優れていた
とされる。
鳥脚類を追いかける足の筋肉は
ごつく、がっしりとしている。鳥の足の様に恐竜というのは基本爪先立ちなのだが、
指もごつくて、接地の衝撃を吸収しバネとする。それらは
突進力につながる。それに伴い全身の骨格はスピノサウルスなどよりも太くゴツイ。
竜脚類や角竜類とも戦い、喰ったティラノサウルス。あのガタイで繰り出される攻撃は
華奢なスピノサウルスでは受け止められない。
体の数カ所を複雑骨折して首を折られて絶命しただろう。。
取っ組み合った場合の一番の武器はアゴになりますが、
噛む力を伝達しやすいアゴの形をしているのは両者の
頭骨形状を見れば一目瞭然じゃんね。
つまり3は学術的に微妙過ぎたし、(ヴェロキラプトルの頭骨で音出すとか)
大分映画的な場面と、1に近い脚本(焼き増し的な?)
が残念だった訳です。
てことで「4」とは言えないほど進化した「ジュラシックワールド」超良かったから見てね!
あーいかん恐竜マニア溢れた溢れた。